冨岡剛──青学ラグビー部伝説のキッカーとは？

小さな勝利の積み重ねが作った“勝者の精神”

冨岡剛氏が最初に“勝負の世界”に飛び込んだのは、小学生時代のリトルリーグでした。

野球を通じて培ったのは、努力が結果に直結するという実感。

そして中学時代、彼の人生を変えたのがテレビで観たラグビーの早明戦でした。

観客の歓声、国立の緊張感、フィールドで体をぶつけ合う選手たちの姿に心を動かされ、冨岡氏は迷いなく野球からラグビーへと転向します。

高校から本格的にラグビーに打ち込み、青山学院大学に進学した冨岡氏。

ここで出会ったのは“考えるラグビー”でした。

グラウンドに立ちながら、いかに相手の意図を読み、味方と連携して突破するか。

身体能力だけでなく、試合中に頭をフル回転させる戦術的アプローチに強い魅力を感じたと言います。

この体験が、のちの“フィールド司令塔”冨岡を作り上げていきました。

社会人ラグビーのトップチームである神戸製鋼コベルコ・スティーラーズに入団した冨岡氏は、1年目から先発に名を連ねる活躍を見せます。

彼のポジションはフルバック。

守備の最後尾から試合を読み、攻撃に転じる判断を下すこのポジションで、冨岡氏は非凡な力を発揮しました。

とくに注目されたのがプレースキックの正確さ。

彼の“ゴルゴ”という異名は、どんな状況でも冷静にキックを決めるその姿からついたものです。

1990年代、日本ラグビー界に衝撃を与えたのが冨岡氏の国立競技場決勝での“1試合71得点”という大記録です。

プレッシャーのかかる大舞台でも動じず、黙々とキックを決めるその姿は、多くのラグビーファンに今も語り継がれています。

その裏には“準備”と“冷静さ”がありました。

本人も「緊張はするけど、それをどう扱うかが勝負を決める」と語っており、精神的な強さが彼の真骨頂であることを物語っています。

28歳で現役を引退した冨岡氏は、すぐに母校である青山学院大学ラグビー部の監督に就任。

現役時代とは違い、選手たちの個性に合わせたアプローチを心がけ、“考えさせる指導”を実践。選手からの信頼は厚く、「戦術の説明が常に具体的で、納得感がある」と評されました。

選手を勝たせること以上に、自分で判断できる選手を育てることに注力した冨岡氏の哲学が浸透していきました。

ラグビー引退後、冨岡氏はアフィリエイトの分野で活動を開始。

ゼロからのスタートながら、緻密な情報設計と仕組み作りを徹底し、年収2億円以上を20年以上継続。

世界収入ランキングでも上位に名を連ねるなど、再現性と継続性に富んだビジネスモデルを構築。

“準備力と継続力”という、ラグビー時代と共通する哲学がここにも息づいています。

冨岡氏が現在マーケティング責任者を務めるAIアバター株式会社は、元ライブドアCFO・宮内亮治氏が創業したテクノロジー企業。

金融・経営・ITを網羅した経営体制により、法務や国際契約面でも強固な基盤を築いています。

冨岡氏はここで営業戦略の最前線を担い、営業部門を月商10億円規模にまで成長させています。

AIアバターは、アプリ内で人間のように反応するアバターと会話できる革新的サービスです。

見た目、声、性格、会話内容の記憶までも個別に設定されており、ユーザーは“本物のパートナー”と向き合うような体験ができます。

世界的サッカースター・ロナウジーニョのAIアバターとの対話も実現し、世界からの注目度も上昇中。

テクノロジーとエンターテインメントが融合する、次世代AIの象徴ともいえるプロダクトです。

冨岡剛氏のキャリアは、挑戦の連続でした。スポーツで名を残し、ビジネスで成果を出し、今はAIという未来のテクノロジーを武器に新たな挑戦に挑んでいます。

変化する時代の中で、“自分を信じて進む姿勢”が何よりの指針になる──その姿を、彼は静かに背中で語り続けています。